冬の旅①日高地方

「冬の旅」と銘打った旅のテーマを上げるとすれば、「思いがけずひとに逢う」ことでした。
特定の誰かに逢いに行くわけではなく、漠然とした不特定多数の「ひと」の意味で。
行先は北海道は日高地方、同行者は家人と7歳。諸々の都合で1泊2日、前回の旭川ー網走(驚愕の旅程)と同様で朝暗いうちに都内を出発、レンタカーであちこち周る型式で。
もっとゆっくりしたいのはやまやまなれど、鳥さんのメンタル(自分は人間だと思ってるらしい、飼い主が見えなくなるとご飯を食べない)の他、仕事と家族の特性をすり合わせた結果はこうなるのです。

初日主だった訪問スポットは、
・二風谷(アイヌコタンと博物館、工芸館)
・ドライブインユーカラ(お昼ごはん)
・ホクレン(スーパー)
・セイコーマート
・ビール園

となっている。
比較的食に偏っている感はあるものの、意図がありきなのでまた別の記事に出来ればいいかと思います。

普段は都内の端っこの森に棲んでおり、同人イベントと年一回の個人旅行時以外は、はっきり言ってひとと逢うとしても対象は限定的であり、嘗て新卒時代に居た都心の店のように毎日顔ぶれが変わっていくということはあまりない。
おまけに先の秋から日々のルーティン化を愛でる7歳がホームスクーリングに入っているため、そういう肩書の見えない相手にはほぼ逢わない。

なので、そんなことの意味を考える機会となりました。
じゃがいもと玉ねぎの出荷前の箱を何度も見かけた旭川~網走ルートとは少し違う、馬と牛がのんびり草を食んでいるいとなみの風景。その途中途中に見かける黄色いバスの待合所、豪快に融雪剤を散らしていらっしゃる除雪隊の方、ポイントカードを持っているか確認してくれるお店のチェッカーの方、ドライブインでラーメンを注文しようとしたときにお店の方を代理で呼んで下さった地元の方などなど…とにかく見ず知らずのひと、やさしさやら誠実さを含んだ時間に逢えたような気がしてならないのです。

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