「人間なんぞにそこまで価値はない」、「獣と獣の争いよ!」…からの
「俺は蝦夷オオカミが最後に見る猟師になりたい。」
(外見の初老っぽい年代からして)近代国家が成立する時期に息子を喪い、そのほかにもなにか一個人が抗えない程の大きな力に影響されたり、生命の本能に思想がいきつく経緯があったのかもしれない。
いのちを引き受ける責任について触れたリパさんの言葉に象徴されるように、生物の肉体・精神面両方に対して提示され、やがて向き合い方を変えて生きようとする姿がキャラクターごとに在る。
一方、では国家は…という根の深い話も遠く感ぜられます。
このGKドラマの後の時間帯の坂の上の雲と連続して観れて、その点についての描かれ方などについて、より多角的に観れていいなあという心地になります。
(※司馬史観について、坂の上の雲を通じてまとめられた書籍(*1)があります。本当に浅学の身なので、ちまちま勉強させて頂くことを続けねばと💦)
そしてニヘイゴハンを観た翌日、我が家の食卓には肉が並びました。
骨太で、剥き出し。でも勝負が決した後、もう幾何も時間が…という瞬間にリュウに見せたやさしさが彼のいのちだなあと。清々しい青と白のコントラストと共に胸に残りました。
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そんななか、今回は旅行中に食べるべきものをツイッタのFF様方にご教示いただき、色々頂いてきました。
いつもそうなんですが、その土地の成り立ちが感じられる食べ物にも会うことも楽しく……
まずは網走監獄のホッケ定食。鮭・ニシン・タラが漁労の代表格に挙げられてる資料(*2)を見かけたのですが、ホッケもひっそり獲ってらしたor交易対象品だったのでしょうか……でもうまい。とにもかくにも、教えて下さった方と直ぐに握手しに行きたくなるような美味しさでした。
結果、家人(※ふたりとも海近くの田舎育ち)と共にベストオブホッケだ……!!と感極まってめっちゃ早く食べきってしまいました…
また付け合わせのフキや長芋からも、長い冬を想起しました。冬が長いと缶詰と保存食をうまく活用しての調理事例が多いかと思いますが、こんな感じで根菜をうまく組み合わせてエネルギーを得ていたのだな……というイメージも。
>>続く。
(*1)「坂の上の雲」と日本近現代史 原田敬一 2011ほか
(*2)網走市史 上巻 1958 網走市史編纂委員会 編
※敬称略にて失礼いたします。
※誤字脱字を修正しましたm(__)m
hydronym
unofficial fan art for GOLDEN KAMUY+ historical essay or archives.
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