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日高の旅②

少々時間が空いておりますが、先の北海道旅行でのこと②をば。今回は主に古代から中世にかけての文化財と、近代に入ってからの家屋に多く触れさせていただいたことから、この更新では「運ぶためのもの」にフォーカスしております。殊にアイヌ文化博物館様の丸木舟(チプ)は個人的に印象深く――まさか乗せて頂ける一艘が展示されているとは思ってもおりませんでした。実際に失礼してみましたところ、立派な樹を少しずつ整えて制作されたのだろうな、と伺える作業痕が見受けられました。「土器を調整したあとみたいに、ひとつひとつ削り出したあとがあるね」拝観中にそんな言葉が思わず飛び出したのですが、その時はどのような制作風景の中で作り出されてきたのか、あまり想像が出来ずで。イナウも捧げられているのだし、またご縁あらばと一旦その場を離れたのです。(言い訳をしますと、この日忙しい7歳を追いかけておりまして、あまりじっくり解説を拝読出来て無かったという…沈。)ところが後日、似たような舟を削り出し工具を使って制作している様子を捉えた写真資料をを板橋区立郷土資料館様の「樺太紀行展」で拝観できまして。ああ、こうして作られていたもので、森の木から此処迄を丁寧に丁寧に作業してやっと形になるのだと、ようやくぱちっとしたイメージで腑に落ちた次第です。(お友達とも話していたのですが、この展示の資料を集められた石田収蔵さん、洞察力が凄まじいうえに、写真の撮影もお上手です。学生時代に高頻度でお世話になっていた坪井将五郎翁のお弟子さんにあたるかただと伺うまで気づかなかったからかなり驚きました・爆。)

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尾誕生日おめでとう!生きようとした、生き抜いた姿に灯を分けて貰ったといつも思ってます。ありがとう。生きようとしたことを見つめてくれた勇作さんと、共白髪になるまで笑顔で居て欲しい…という願いのもとで一作書き切れてほっとしております。***この三年位取り組んできた二次が(個人的に)一息ついたり、次年度からの創作活動に助走をつけるべく身の回りのあれこれの大入れ替え、スケジューリングに本腰を入れ始めました。昼間でも真っ暗な四畳半で、産後三年経って予防接種ダウンで初めて独りでゆっくり休んでいた時以来、頂いたご縁が魔法をかけてくれたり、ヒントを沢山見せてくれた気がしてなりません。直近で7月の人魚/人形の本の支度から始めさせて頂き、その支度途中に次年度以後も取り組んでみたいカテゴリを多めに配分していく…というイメージでやってみる&資料を増やすという感じにしようと思ってます。具体的には一次創作で紙で読んでほっと出来る、穏やかな希望を含んだBL(これは歴史ものかファンタジー寄り)、資料はちゃんと資料として扱えるもの…という感じで。これは以前から触れさせて頂いている通り、我が子の義務教育範囲の教育を主に家庭でマネジメント・実行せざるを得ない状況になっていることと密接な関係がありますが(※)、逆に楽しみつつ社会還元出来る時間の使い方に繋がればいいなと思い始めまして…。あと自分の転機には必ずそういう作品があって、なんとなくだけれど今年は次の10年~20年のスタート地点になるだろうなあと思って…取り敢えず行ってみたいところ・読みたい積読リストを更新するなりして下ごしらえし始めます。(※)夫婦で教員・社会教育関連の資格とったときの基礎を引っ張り出して、アップデート中。ちょっと体感を説明いたしますと、現在の公教育レベルは自治体差が凄まじく、今後は個人が主体的に学ぶことの本質を見つめることへシフトしていくと予測を立ててつつ、学校と話して義務教育の範囲内の課題を習得する&可能性を広げるということに取り組んでます。主にASD診断済み+学習意欲はある+学校嫌いのひと対応バージョンで。念のため。